京都の旅続き2

続きです。
雨の中窮地に追い込まれた我々一行はついに決断しました。
カッパを着て気合で帰ることに。
ということでさっそく装備品を買い揃えることに。
カッパ(上下セットのズボンがついてるやつ)、
フルフェイスのヘルメット(目立つようにおばちゃんがかぶるような真っ赤なやつ)
くつ(ぬれてもいいどうでもいい靴)
ガラコ(メットのシェードの視界をよくするため)
以上の4点を購入しいざ戦場へ。
とはいえ俺はバイクは運転しないので関係ないのだが、
とにかく事故だけは気をつけようというコンセプトで安全運転を徹底するよう
皆に声をかけた。
まず最初のドライバーはY田である。
始めは怖い怖いなどと言っていたのに高速に入ると常に120kmキープではないか。
次々と他の車を追い抜いていく。
おいおい!!こいつは命が惜しくないのかい?車の中では一同心配の声が。
そこでスピードを抑制させようとバイクの前を走ろうと追い越すと
また追い抜いてくる始末。
ここまでのファイトを見せられるとこっちも黙って見届けるしかなかろう。
しかたなく120kmキープで十分な車間をとりつつ俺はどしゃ降りの雨の中
Y田のバイクのテールランプを見ながら約2時間ほど走った。琵琶湖のほとりから
金沢に入ったあたりでY田のノルマが終わった。
そう。バイクに乗る人は大体一人150〜200kmのノルマが与えられて
いるのだ。聞いただけで過酷だ。
サービスエリアで走り終えたY田に感想を聞くと以外に平気いけるらしい。
走行中に「おらおら〜!!」とか「どけどけ〜!!」見たいなことを叫びながら
運転してたとか。まったくたいしたもんですよ。
次のドライバーはN田。ノルマは金沢から富山をまたぎ新潟の北陸道と関越道の
ジャンクションである長岡までである。
彼はY田の運転中車の中で俺ぜって〜あんなスピードださねーから!
ハザード出してはじっこを40kmで走るから。などと宣言していた。
しかし!!運転し始めるやフルスロットル。120kmで爆走でした。
そしてついに最後のドライバーチェンジを迎える。
最後はN島である。彼のノルマは関越道を松山インターまで全制覇ある。
前者の2人は200km弱の距離に対して彼は約300km弱ほどのノルマが
与えられていたのである。しかし本人はやる気満々だ。
てことでラストラン出発である。
長岡や小千谷あたりは中越地震の影響で路面がかなりでこぼこしている。
一同地震の爪あとを少し感じたわけだがそんなことはお構い無しにN島は爆走する。
そうこうするうちに湯沢のあたりまでやってきた。
この辺までくるとスノボーなどで何度も訪れているので大分ホームな雰囲気になってくる。
みんもあと少しだ!と最後の気合を入れて眠気と戦う。
しかしそんな意気込む俺らに悲しい知らせが。
なんと関越トンネルが事故のため封鎖されているではないか!!
せっかくのイケイケムードもぶち壊しで完全にみんなのテンションがさがった。
ドライバーのN島も気合が抜けたようで運転を拒みだした。
とうぜん前の二人ももう運転したくないわけだ。
話し合いの結果バイクの持ち主であるH園が運転することに。
なんで今まで彼は運転しなかったの?と不思議に思うかもしれないだろう。
バイクの持ち主は彼である。しかし彼は免許を持っていないのである。
この矛盾を説明するのはここでは避けさせて頂きます。
ともあれドライバーはH園に決定した。
そうこうしている内にトンネルも開通され今度こそラストラン!と気合を入れる。
しか〜し!!!!
我々の旅がこのまま無事に終わるわけが無かった!
関越トンネルに入って300mくらい走ったところ程で前を走るバイクから火花が・・・
と同時にトンネル内にけたたましい爆音が鳴り響く。
まさか!!?
みんなの頭をよぎるのはただ一つ。
バイクがまた直貫ちゃんになったのである。
いやいやいや。。
そう、またしてもマフラーが折れたのである。
はっきりいってギャグである。
疲労困憊のうえこの悪夢。ここまで来ると笑うしかないね。
バイクの持ち主は軽い放心状態。
とまあこんな感じの旅でした。
トラブルだらけだったが終わってみればスリリングでナイスな旅立ったなと思える。
いつまでもこんな風に無茶してたいものだな。と最後は締めくくっとこうかな!


ちなみにトンネル内の直貫ちゃんマフラーは新潟の暴走族もびっくりの大迫力です。
マジ笑えますよ!